●事業所巡回日誌より 2006/11/15 | 一店逸品事業を展開中の本会ですが、この事業を通して参加事業所さんもいい感触を感じてくれてるとおもいますが、水井澄人先生といっしょにまわっている我々職員もほんと巡回がすっごく楽しく充実したものに感じております。そんなひとこまをご紹介したいと思います。駅に程近い○○店におじゃましたときのことです。ここの店主はわたしの目からみて、すっごく頑固者の直球しか投げない方。しかもお店に入るなり「商店街にはちっとも人が歩いてねえよ。これじゃ売れるわけないよな。商工会がなんとかしてくれよetc・・・・」といった具合で売れないのは人のせい、大型店のせいにしている典型的発言。こんな発言を数回聞いており、今までの自分なら暗い気持ちをひきずりながら帰るところですが、しかし、今日は一店逸品のコメントをつくるためにきたわけで、引き返すわけにいきません。プラス志向でいかなくちゃと気持ちをきりかえようとおもっていましたが、正直なところ中途半端な気持ちのまま本題にはいっていったわけです。ところが話を伺っているうちに、すごい発見(サプライズ)をしました。それは、この店主、単なる頑固者ではなかったということです。大型店規制時代の頃(20年くらい前)まではかなりの売上げをあげていた。それが音をたてて客足、売上げが減り続けていった。そのやりきれない思いをぶつけていただけだったのです。ところで、そのサプライズというのは、こうした経済情勢のなか、安さや量で勝負しても勝てるわけがない。できない分を商品に対するこだわりだったり、長年の経験で培った目利きだったり、更には、真剣勝負・本物志向の仕入れだったり。という変化球で勝負していたのです。そこには相当の苦心があったようですが、今では、お客様を選ぶ商売へとシフトし、品質とサービスにこだわり、そこへ値付けをし、これならお客様が満足してくれると自信をもった商品に仕上げていた、こだわりの頑固者だったのです。こんな感じでおかげさまで毎日巡回していて、「商工会は事業所を知ってた、つもり」「事業所も商工会を知ってた、つもり」の「つもり」がつもり積もってたのを払拭していこうとおもってる昨今です。 |
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